

水力発電のしくみ

小水力発電では、水が高いところから落下するエネルギーを利用して、水車(タービン)と発電機を回し電気をつくります。落差が大きいほど、水の量が多いほど、大きな電気がつくり出せます。
発電施設紹介

建物の中に水車・発電機が入っています。機械音を漏れにくくするためにコンクリート製にして、半分地下に埋設しました。周辺の盛り土(こふん)が音の抑制に役立っています。

ヘッドタンクに貯まった水を、約50m下の発電所まで運びます。直径30cmのポリエチレン管を使用しています。水圧管の長さは318mで地下に埋められています。

ヘッドタンクは、水路から水と一緒に流れてくる砂や枝葉など取り除き、きれいな水を貯める役割があります。ここから水圧管で発電所へ水を送ります。

江戸時代、古川兵戸井手の完成を記念して建立された井手掘削に由来する3つの石の御神体です。
ヘッドタンク : 取水施設の構造

❶沈砂池 …… 砂が水圧管へ入らないように、水中の砂をしずめます。
❷スクリーン(ゴミ取り網) …… 葉や石などのゴミをとり、水圧管に入る水をきれいにします。
❸水槽 …… 水圧管に空気が入らないような深さで設計され、水の量が急激に減ったり増えたりしないよう調整します。
❹余水路 …… 水路から入ってきたゴミを流し、発電に使われなかった「あまり水」を水路へもどします。
水車 : クロスフロー水車の仕組み
クロスフロー水車は、水路からの変動する流量に対応出来る水車です。
水の圧力と速度を利用し、水を勢いよくランナーに当て、その衝撃で水車を回します。
水路からヘッドタンクに入ってきた水の量に合わせてランナーに送る水の量をガイドベーンが調整します。
